ホテルの会計、経理 滞在客勘定について
今回は滞在客勘定について書きたいと思います。(ホテルによっては宿泊客勘定とも言います。)
宿泊業の場合、1泊でも3泊でも基本は1日ごとに売上を計上します。
しかし、支払いはチェックアウト時だったり、売掛だったりと
売上の計上日と支払い日がずれていますね。
そのずれを埋めるのが滞在客勘定です。
例:1泊素泊まり(食事無し)10,800円 チェックアウト時払い
宿泊の場合、通常売上は夜間バッチ時に計上されますが、
支払いは翌日になりますので、夜間バッチ時の仕訳は
借方 貸方
滞在客勘定 10,800 / 宿泊収入 9,091
サービス料収入 909
預かり消費税 800
となり、翌日のチェックアウト時には
借方 貸方
現金 10,800 / 滞在客勘定 10,800
となります。
これが毎日続きますので、累計でみます。
因みにチェックイン時支払いの場合は支払いが先、売り上げが後になります。
その場合は前受金勘定で処理します。
現金 10,800 / 前受金 10,800
夜間バッチ時は
前受金 10,800 / 宿泊収入 9,091
サービス料収入 909
預かり消費税 800
となります。
(以前滞在客勘定と書いていましたが間違いでした・・お詫びして
訂正いたします。)
1日ごとに残高をみると借方が多かったり(チェックアウトが少なく、チェックインが多い)貸方が多かったりしますが、チェックアウト時支払いの場合は累計で
借方に常に残高が残ります。(売上が先行のため)
売上と支払いの日にちのずれを調整するための勘定科目と覚えておくと
よいと思います。
次回はチェックアウト時の領収書(ビル)と実際の宿泊収入の差異について
書きたいと思います。
[rakuten:book:18309459:detail]
呼び鈴【TK-25】1個[シンビ ホテル フロント レストラン 呼び鈴 卓上ベル]
- ジャンル: キッチン・日用品雑貨・文具 > 調理機器・業務用厨房器具 > 調理器具 > その他
- ショップ: 素敵なメニュー屋
- 価格: 781円
ホテルの会計、経理 食事付宿泊について
ホテルを予約する際、1泊朝食付や1泊夕食付などのプランがあります。
この場合、朝食代や夕食代の会計処理はどうなっているのでしょうか?
1泊朝食付き 宿泊者1人 金額12,960円(税込み)
を例に
フロント側、レストラン側両方から見ていきたいと思います。
まず、12,960円の中身を確認します。
朝食は 2,160円(税込み)宿泊代は10,800円(税込み)とします。
4月1日にチェックインした場合、10,800円はフロントの売上になります。
残りの2,160円は預り金勘定(食券預り金など)
になります。
フロント側仕訳
4月1日
借方 貸方
滞在客勘定 12,960/ 宿泊収入 9,091
サービス料収入 909
預り消費税 800
朝食預り金 2,160
となります。
4月2日朝食を食べたら
借方
朝食預り金 2,160/ 料理収入 1,818
サービス料収入 182
預り消費税 160
となり、朝食預かり金が消えます。
2泊、3泊と増えていくと預り金がその分だけ残ることになりますね。
私が働いていたホテルでは朝食をとらない方(残高が残った朝食預り金)
は月末に翌日の朝食代を除き雑収入にしていたそうです。
(厳密には何泊かする方もいますが、毎月食事付でも食事をとらない方が
いるので必ず余るそうです。)
次回は滞在客勘定について書きたいと思います。